グアバを栽培して食べてみた

前回は土地に繁茂するストロベリーグアバについて書きましたが、今回はその仲間のグアバが最近たくさん収穫できています。

そんなグアバがどんなフルーツなのかをまとめてみました。

グアバもいろいろ(大きいものから順にグアバ、キミノバンジロウ、テリハバンジロウ)

 

グアバの基本情報

学名 Psidium guajava(フトモモ科バンジロウ属)
英名 (Common) Guava
別名 バンジロウ、ゴイアバ、バンシルー
原産地 メキシコ、中南米
おすすめ度 ★★★☆☆

グアバは熱帯アメリカを原産とするフルーツ。

16世紀にスペイン人によりフィリピンに伝わり、その後東南アジア各地へ広まりました。

そして17世紀にはポルトガル人によってインドに導入されました。

ハワイへは1851年にオーストラリアから優良品種が導入されたという記録があります。

グアバの木(品種:Ruby x Supreme)

グアバが土壌をあまり選ばない強い果樹であることに加え、鳥により種子が散布されるため、一度導入されるとその地域一帯に広まる傾向があります。

ハワイではストロベリーグアバほどではありませんが、一部地域で野生化して問題になっています。

グアバはほかの果樹が育ちにくい場所でも栽培できること、またビタミンCやミネラルなどの栄養価が高いことから、インドでは国をあげて栽培しています。

そんなインドではグアバの生産量が世界一(2019年)。マンゴー、バナナ、かんきつ類の次に多く生産されています。

グアバの実(品種:Ruby x Supreme)

1800年代には台湾で栽培されていたため、この頃に沖縄に伝わったと考えられています。

1924年には鹿児島県指宿市で栽培が開始され、1956年にはハワイ大学よりピンク系品種が沖縄県に導入されているそうです。

 

グアバの旬はいつ?

ハワイを含む北半球では6〜10月に最盛期を迎え、インドネシアなどの南半球では1〜2月に最盛期を迎えます。

私たちが栽培しているRuby x Supremeというフロリダ州で開発された品種は、4月〜5月頃にかけて白い花が咲き、6月〜8月にかけて結実した果実が少しずつ大きくなりました。

黄色く色づきはじめたグアバ(品種:Ruby x Supreme)

果実が十分に肥大ひだいした9月、果皮かひの濃い緑色が黄色く色づいたので収穫しました。

収穫した果実はさわるとまだ固い状態です。

 

グアバのサイズ感と味

収穫したグアバは常温で一日追熟ついじゅくさせたらだいぶ黄色くなりました。

大小さまざまですが、すべてわが家で栽培しているRuby x Supremeという品種。

今回は収穫前に袋をかけなかったので果皮かひが傷んでますが、事前に一つ一つの実に袋をかけておけばきれいな状態で収穫できます。

Ruby x Supreme の形は球形。

品種によっては洋ナシ型、長楕円形、卵形のものもあります。

MEMO
グアバは「リンゴ型」のものと「洋ナシ型」に大きく分けられます。

リンゴ型:果実が球形または楕円形で果肉が赤い

洋ナシ型:果肉が白またはピンク色

リンゴ型よりも洋ナシ型のほうが味が良いと考えられています。

 

グアバの大きさ

せっかくなので、今回収穫したグアバのサイズと重さを測ってみました。

長さは小さなもので約4センチ、大きなもので約7センチありました(通常4〜12センチ)。

重さは小さなもので55グラム、大きなもので185グラム(通常30〜800グラム)。

グアバの断面(輪切りと縦切り)

半分にカットすると、ピンク色の果肉が姿をあらわします。

東南アジアではサクサクとした食感の白肉系のグアバが人気ですが、ハワイや熱帯アメリカでは赤肉系(ピンク系含む)のねっとりした食感のグアバが一般的です。

 

グアバはどんな味?

さて、かんじんのグアバの味はというと、

食感はジューシーというよりはねっとり

味は甘みの少ない桃という感じでした。

グアバは中心部が甘いのですが、ここには種も集中してます。

種は小さくても固いので邪魔に感じる人もいるかもしれません。

グアバは好き嫌いは分かれそうですが、私は結構バクバク食べてしまうくらい好きです。

 

グアバの糖度

甘みの少ないグアバですが、その糖度(糖度計)を測ってみました。

なんと4%(度)しかありませんでした!

 

グアバのいろいろな食べ方

グアバの食べ方は色々あります。

グアバにはペクチンが含まれるので、砂糖を加えて煮てジャムとして食べたり、ジュースとして飲まれたるすることが多いです。

今回収穫したグアバは生でそのまま食べたり、ジュースにしたりして食べました。

グアバを食べるタイミング

どのタイミングで食べたり加工したりするかというと、

収穫後、数日追熟させます。

するとグアバから甘くていい香りがします。

果皮は黄色くなり、収穫時は固かったグアバも桃くらいの柔らかさに

そうしたら食べ頃です!

 

生でそのまま食べる

生でそのまま食べる場合はグアバの皮をよく洗ってから、ヘタの部分を切り落とします。

そしてそのままかぶりつくか、くし形に切って食べます。

皮も食べられます。

(私は皮の傷んで黒ずんでる部分は取り除いてます)

グアバの中心部には小さく固い種があるので、食べ慣れない人には食べにくいかもしれません。

種を取り除くなら、グアバの中心部に集中する種の部分をくり抜けばOK

(種の周りが甘い部分なので捨てたらもったいないですが)

ひかり

私はもう気にならなくなったから種ごと食べてるよ!

 

グアバジュース

ジュースにする場合は、グアバの皮をむいて適当な大きさにカットします。

切ったグアバは水と砂糖と一緒にミキサーにかけます。

ミキサーにかけたあとのジュースを裏ごしして種を取り除けば完成!

グアバはビタミンCが豊富なので、オレンジジュースやトマトジュースに負けないくらい栄養価が高いジュースになります。

MEMO
  • グアバを加熱殺菌してから食べたいという方は、カットしたグアバを鍋に入れ、ひたひたになるまで水を加え、やわらかくなるまで煮てから、裏ごしするのがいいと思います。
  • ジュースにパルプ(果肉)が混ざるのが苦手なら、網目の細かいこし器や布袋を使って、ジュースをしぼらずにゆっくりと時間をかけてジュースを集めるのも手です。

 

おまけ:グアバ茶

以前、グアバの葉を集めてお茶を作ったこともあります。

グアバの葉や樹皮には大量のタンニンが含まれているため、昔から民間薬や染料の原料として広く使われてきました。

グアバ茶はこちらの方の記事の手順どおりに作りました。

参考 グアバ茶を作ってみた日常日記

とてもおいしくできましたよ!

※画像のパッケージは市販のもの。シールは夫がデザイン。販売はしておりません。笑