個人間の送金が無料でスピーディーなZelle(ゼル)の登録・送金・受取方法【アメリカ版】

最近は現金以外でお金をやりとりできるアプリやサービスの種類が増えました。

有名どころでいえば、PayPal や Venmo(PayPal の子会社)があります。どちらも銀行口座間の送金手数料は無料(口座振込の場合のみ)ですが、着金までに1〜3営業日かかるのが難点。

そこで、もっと速い送金方法がないか調べた結果、Zelle(ゼル)というサービスにたどり着きました。

Zelle を使うと手数料は無料。そのうえ、早ければ数分で送金ができます

使ってみてかなり便利だったので、登録や送金の手順についてご紹介します。

 

Zelleとは?

Zelle(ゼル)は Early Warning Services 社(*1)が開発した P2P 口座間直接送金サービスです。

P2P とは Peer-to-Peer(個人間)の略。

つまり、Zelle を利用すると、個人の銀行口座のあいだで金銭のやりとりができるようになります。

アメリカ国内であれば、個人の銀行口座から別の個人の銀行口座へダイレクトに送金が可能です。

手数料無料なので送金には一切お金がかかりません。

(Zelleは提携している各金融機関に使用料を課しているから無料にできるそうです)

それも Zelle と提携している金融機関は 400社以上(2019年8月現在)あるので、ご利用の金融機関のサイトやアプリからすぐに登録や送金ができる可能性が高いです(*2)。

送金人と受取人の双方が Zelle で登録を済ませていれば、ものの数分で送金は完了します。

Zelle を利用するメリットまとめ

  • 手数料無料
  • 送金がスピーディー
  • 銀行口座へダイレクトに送金可能
  • 専用アプリをダウンロードせずともご利用の金融機関からすぐに登録・送金できる可能性大

基本的に小規模の企業(金融機関が”small business”だと判断した企業)以外の企業は Zelle でアカウントを作成できないようです(2019年8月現在)。

そのため、支払い等で Zelle を利用するのは一部の例外を除いてハードルが高そうです。

詳しくは公式サイト FAQ(英語)をご覧ください。

 

MEMO
*1:Early Warning Services 社は Bank of America、BB&T、Capital One、JPMorgan Chase、PNC Bank、US Bank、Wells Fargo の米国大手銀行 7社が所有する民間金融サービス会社。

*2:各金融機関によって、手順は多少異なりますので、ご利用の金融機関のサイトやアプリの「Send Money」ページなどを各自チェックいただければと思います。

 

Zelle のアカウント作成に必要なもの

Zelle のアカウント作成に必要なものは下記のとおりです。

Zelle 専用アプリを利用する場合

  • 米国の銀行口座
  • 連絡先
  • 電話番号
  • メールアドレス
  • Visa または Mastercard のデビットカード

ご利用の金融機関のサイトやアプリを通して Zelle を利用する場合

  • 米国の銀行口座
  • 携帯番号またはメールアドレス

 

Zelle に登録して送金する方法【CapitalOne の場合】

まずはじめに確認したいのが、利用している銀行が Zelle と提携しているかどうかです。

提携銀行一覧から確認してみてください:

https://www.zellepay.com/get-started

幸いにも、私が利用している CapitalOne は提携しているので、サイトを通して Zelle に登録して送金できました。

以下はその手順です。

MEMO
Zelle の登録方法は金融機関によって異なります。
STEP.1
CapitalOneのサイトでZelleに登録
まずは CapitalOne にログイン。

チェッキングアカウント画面にある「Send Money with Zelle(Zelle で送金)」リンクをクリック。次のような画面が表示されます。

利用規約を読み、「Accept Terms(規約に同意する)」ボタンをクリック。

メールアドレスまたは携帯番号を入力し「Continue(続き)」ボタンをクリック。

私は携帯番号を入力したので「Verify Your Mobile Number(携帯番号を確認)」画面が表示されました。

Send the Code(コードを送信)」ボタンをクリック。携帯宛てにテキストメッセージが送信されます。

次の画面で送られてきたコードを入力したら「Confirm(確認)」ボタンをクリック。

入力したコードが正しければ次のような「Success(成功)」画面が表示されます。

登録後すぐに送金するので、そのまま「Send Money Now(今すぐ送金する)」ボタンをクリック。

STEP.2
CapitalOneのZelleを通して送金する
Enter Recipient’s Info(受取人の情報を入力)」画面が表示されます。

受取人のメールアドレスまたは携帯番号を入力して「Continue(続き)」ボタンをクリック。

Enter Amount(金額を入力)」画面が表示されるので、送金する金額を入力します。初めての送金なので試しに$1.00 だけ送金してみます。

Continue(続き)」ボタンをクリックすると「Review & Send(内容確認&送金)」画面が表示されます。

よく知らない人に送金しないこと、送金後はキャンセルできないこと、という内容の注意書きがあります。入力した情報に間違いがないよう気をつけてください。

確認して問題がなければ「Send(送金)」ボタンをクリック。

うまく送金されたら「Success(成功)」画面が表示され、送金完了です!

ご利用の金融機関の専用アプリや Zelle のアプリでも簡単に送金できます。

 

受取人が Zelle に登録していない場合はどうなる?

受取人が Zelle に登録していない場合、お金を受け取る手順が書かれたメールまたはテキストメッセージが受取人に届きます。その通知に書かれた手順に沿って、連絡先やデビットカード情報を Zelle アプリまたは利用銀行のアプリに登録すればお金が受け取れます。なお、送金から14日が経過しても受取人が登録を行わなかった場合、送金は自動的にキャンセルされ、送金人に払い戻しされます。

 

送金から受取までにかかった時間

上記の手順で送金したところ、受取人(Zelle 未登録)のもとに翌日着金しました。

そして同じ受取人(Zelle 登録後)に別の日に送金したところ、同日に着金しました。

 

まとめ

今回 Zelle を利用して、送金がとても簡単でスピーディーでびっくりしました。

送金がスピーディーであるがゆえに、間違って送金した場合にはキャンセルができない点については注意が必要ですが、送金間違いは Zelle アプリで送金相手の情報を登録しておけば防げると思います。

非常に便利なので気になる方はまずは少額からお試しあれ!