パイナップルの増やし方【えい芽・吸芽・冠芽の違い】

パイナップルはおいしいだけじゃなく、とても繁殖力の強いフルーツ。

はじめは数株しかなかった私たちの農園でも、今では30株以上に増えました。

パイナップルを増やす方法は色々ありますが、ここでは私たちが実践している3つの方法をまとめてみました。

どの方法も簡単なのでぜひお試しください。

 

パイナップルを新芽から増やす

パイナップルの株が生長すると、株のさまざまな場所から新芽が発生します。

そんな新芽をかき取って植えることによってパイナップルを増やすことができます。

新芽の発生部位によって生長速度に違いがあるので注意が必要です。

(パイナップルの品種や栽培地の気温などによって生長速度は異なります)

 

パイナップルを裔芽(えいが)から増やす

裔芽えいが(slip)とは、パイナップルの実の根元から生えている新芽のことをいいます。

ホワイトパイナップルの裔芽

裔芽を植えつけると、早ければ 1年でパイナップルができます。

写真のようにパイナップルの根元にたくさん裔芽が生えると、パイナップルの生長が阻害されて大きく育ちません。

なので裔芽が長さ 10センチくらいになったら、親株からかき取ります。

かき取った裔芽は親株とは別のポットなどに植えつければ OK。

ちなみにわが家ではめんどくさいので放置してます。

パイナップル収穫後しばらく放っておくと、裔芽はポロリと自然落下するので、それを回収して土に植えています。

 

パイナップルを吸芽(きゅうが)から増やす

吸芽きゅうが(sucker または pup)とは親株の葉の脇から生える新芽のことをいいます。

親株(右)から生えてきた吸芽(左)

吸芽を親株からかき取って植えつけると、パイナップルができるまでに約 1年〜1年半かかります。

ちなみに吸芽を親株から取り除かずに一つだけ残しておけば、翌年には新たなパイナップルが育ちます。

これを何年か繰り返すこともできますが、だんだんと収穫できるパイナップルが小さくなるので、2〜3回収穫したら、一から別の場所に新芽を植えつけたほうが良いとされています。

大きく生長した吸芽はかき取るのも簡単

根もかなり出ています

窮屈そうなパイナップルの苗

吸芽をかき取ったらすっきり!

 

冠芽(クラウン)から増やす

冠芽かんがとはパイナップルの頭の部分で、クラウンとも呼ばれます。

スーパーや市場でパイナップルを買うとたいていついてきますよね。

冠芽はパイナップルの果実から簡単に切り離すことができます。

詳しくは別の記事に書きました。

この冠芽からパイナップルを育てる場合は早くても 2年ほどかかります。

冠芽は簡単に手に入りますが、紹介した3つの方法の中で最も時間がかかる方法といえます。

なので、最初は冠芽からスタートして、その株から発生した新芽(裔芽と吸芽)を使って徐々に株数を増やしていくのがいいと思います。

 

番外編

パイナップルの品種によっては、パイナップルのクラウンの根元に新芽が発生することもあります。

冠裔芽かんえいがと呼ばれるそうです。

日本の義家族が栽培しているパイナップル

冠裔芽を植えつけた場合のパイナップルの結実にかかる時間は調べてもわかりませんでした。

新芽はあちこちから発生するので、ときどきチェックしてみてくださいね!