「複利」のしくみを使ったらミリオネアになれる!?

過去の私はこんな悩みを抱えていました。

ひかり

貯金してもお金がなかなか貯まらない。それに年金を受給できる年齢もどんどん上がってるし、私、このまま一生働き続けないといけないのかな?

 

「自分が働き続けないとお金が増えない生き方を脱出したい」

そう思っていました。

 

そのためにお金の知識をつけようと思い、お金に関するさまざまな本を読みあさりました。そんなとき、ある本(その本のタイトルは残念ながら思い出せない)に書かれていた複利ふくりの話に衝撃を受けました。

 

というわけで今回は複利のしくみをわかりやすく解説したいと思います。

 

複利(compound interest)とは?

そもそも複利とはなにか?

理論物理学者だったアインシュタインは複利を「人類最大の発明」と呼んだそうです。

Compound interest is the eighth wonder of the world. He who understands it, earns it; he who doesn’t, pays it.

複利を理解できる者はお金を増やすことができるが、そうでない者はそのツケを払うことになる。

 

そして現在、世界で三番目にお金持ちのウォーレン・バフェットも複利を利用して富を築きました。

My wealth has come from a combination of living in America, some lucky genes, and compound interest

私はアメリカに住み、幸運な遺伝子をもち、そして複利を利用するという組み合わせによって富を築いた。

My philanthropic pledge by Warren Buffett

 

複利の定義

彼らにここまで言わせる複利。

具体的にどういうものなのか、その定義をみてみましょう。

複利ふくりとは、複利法によって計算された利子のこと。複利法とは、元本がんぽんによって生まれた利子を次期の元本に組み入れる方式であり、元本だけでなく利子にも次期の利子がつく。したがって、各期の利子が次第に増加していく。投資や借金などでは、雪だるま式に利子が増えていくことになる。

文章だけだとイメージしづらいと思いますので、二つの例を見ていきたいと思います。

 

複利の活用例

複利の例①:元本 $10,000 を年利 10% で 5年間運用した場合

仮に手元に $10,000 があったとします。そのお金を 5年間、年利10% で投資するとします。

  • 元本がんぽん(利息を生じさせる元となる資金):$10,000
  • 年利ねんり(一年いくらと定めた利率・利息):10%

その場合、複利法で元本$10,000は5年後にいくらになるのかを表にまとめました。

元本 利子 元利合計
1年目 $10,000 $1,000 $11,000
2年目 $11,000 $1,100 $12,100
3年目 $12,100 $1,210 $13,310
4年目 $13,310 $1,331 $14,641
5年目 $14,641 $1,464.1 $16,105.1

$10,000 の元本は年利が 10% の場合、複利法で 1 年後の元利合計がんりごうけい(元本と利子の合計)は $11,000 [$10,000 + 利子 ($10,000 x 0.10)] になります。

1年目:$10,000元本 + $1,000利子 = $11,000元利合計

 

2年目は、この$11,000を元本として計算します。
$11,000 + $1,100 = $12,100

 

3年目は、この$12,100を元本として計算します。
$12,100 + $1,210 = $13,310

 

4年目は、この$13,310を元本として計算します。
$13,310 + $1,331 = $14,641

 

5年目は、この$14,641を元本として計算します。
$14,641 + $1,464.1 = $16,105.1

元本 $10,000 を 5年間投資口座に入れておくだけで $16,000にもなりました。

つまり、複利を活用すると利子が利子を生み、元本も毎年の利子もどんどん増えていくのです。

 

複利の例②:投資を 10代ではじめた Aさんと 20代ではじめた Bさん

別の事例を紹介します。

あるところに同い年の Aさんと Bさんがいました。

Aさんは将来のことを考え、19歳のときから 8年間、毎年 $2,000 を投資することにしました。投資先として選んだのは平均年利 10% の投資ファンド。そして 8年後の 26歳になったとき投資するのをピタリとやめました。最終的に $16,000($2,000/年 x 8年)を投資しました。

一方で Bさんは 27歳になってから投資をはじめました。Aさんと同じく、毎年 $2,000 を平均年利 10% の投資ファンドに入れました。Bさんは 65歳になるまで投資をつづけ、最終的に $78,000 ($2,000/年 x 39年)を投資しました。

Aさんと Bさんが 65歳を迎えて投資成績を比較した場合、どちらのほうが成績がよいでしょうか?

表で詳しく追ってみましょう。

年齢 Aさん

19〜26歳まで投資

元利合計 Bさん

27〜65歳まで投資

元利合計
19 $2,000 $2,200 0 0
20 $2,000 $4,620 0 0
21 $2,000 $7,282 0 0
22 $2,000 $10,210 0 0
23 $2,000 $13,431 0 0
24 $2,000 $16,974 0 0
25 $2,000 $20,872 0 0
26 $2,000 $25,159 0 0
27 0 $27,675 $2,000 $2,200
28 0 $30,442 $2,000 $4,620
29 0 $33,487 $2,000 $7,282
30 0 $36,835 $2,000 $10,210
31 0 $40,519 $2,000 $13,431
32 0 $44,571 $2,000 $16,974
33 0 $49,028 $2,000 $20,872
34 0 $53,930 $2,000 $25,159
35 0 $59,323 $2,000 $29,875
36 0 $65,256 $2,000 $35,062
37 0 $71,781 $2,000 $40,769
38 0 $78,960 $2,000 $47,045
39 0 $86,856 $2,000 $53,950
40 0 $95,541 $2,000 $61,545
41 0 $105,095 $2,000 $69,899
42 0 $115,605 $2,000 $79,089
43 0 $127,165 $2,000 $89,198
44 0 $139,882 $2,000 $100,318
45 0 $153,870 $2,000 $112,550
46 0 $169,257 $2,000 $126,005
47 0 $186,183 $2,000 $140,805
48 0 $204,801 $2,000 $157,086
49 0 $225,281 $2,000 $174,995
50 0 $247,809 $2,000 $194,694
51 0 $272,590 $2,000 $216,364
52 0 $299,849 $2,000 $240,200
53 0 $329,834 $2,000 $266,420
54 0 $362,817 $2,000 $295,262
55 0 $399,099 $2,000 $326,988
56 0 $439,009 $2,000 $361,887
57 0 $482,910 $2,000 $400,276
58 0 $531,201 $2,000 $442,503
59 0 $584,321 $2,000 $488,953
60 0 $642,753 $2,000 $540,049
61 0 $707,028 $2,000 $596,254
62 0 $777,731 $2,000 $658,079
63 0 $855,504 $2,000 $726,087
64 0 $941,054 $2,000 $800,896
65 0 $1,035,160 $2,000 $883,185

65歳時点での元利合計は、Aさんは 100万ドル(約1億円)以上で、Bさんは100万ドル未満でという結果になりました。

なんとたった 8年しか投資していない Aさんのほうが、39年間も投資をつづけた Bさんの結果を上回ったのです。

Aさんの投資成績

  • 投資金額 = $2,000/年 x 8年 = $16,000(約180万円)
  • 元利合計 = $1,035,160(約1億1600万円)

Aさんの投資期間は8年間と非常に短いですが、時間を味方につけて、65歳になったときには投資した金額の 64倍もの利益を手にしてミリオネアになりました。

Bさんの投資成績

  • 投資金額 = $2,000/年 x 39年 = $78,000(約880万円)
  • 元利合計 = $883,185(約9,900万円)

Bさんの投資期間は Aさんの5倍ほど長いですが、65歳の時点で 100万ドルには届きませんでした。それでも投資金額の 11倍もの利益を手にしているので十二分に良い成績です。

 

まとめ

複利を活用した長期投資をはじめるなら早ければ早いほどいいというのが上の二例を通しておわかりいただけたと思います。

しかし実際のところ、資産家でもない限り、10代で将来を見すえた長期投資を始めるというのは現実的ではないかもしれません。10代後半から 20代にかけては、学費・車・家のローンなどで逆に借金を背負う時期とも重なるので、投資どころではない人も多いと思います。

それでも月々わずかな金額でも投資をし、時間を味方につければ、想像できないくらい大きな利益を生みだす可能性があるということを知っておくに越したことはありません。

アメリカにおける長期投資の具体的な方法についてはいずれ別の記事で書きたいと思います。