味はまるでパイナップル・マンゴー!?栽培が簡単すぎるカジャマンガを収穫して食べてみた

数年前にマクウ・ファーマーズ・マーケットでカジャマンガというフルーツを買いました。

食後にその種を発芽させ、土に植えたら一年後に実をつけたので、収穫してさまざまな方法で食べてみました。

本記事ではカジャマンガの基本情報をおさえつつ、おいしく食べる方法を探ってみました。

 

カジャマンガの基本情報

学名 Spondias dulcis(ウルシ科アムラノキ属)
英名 Golden apple, Hog plum, June plum
別名 Caja manga, Wi apple, Ambarella, Kajarana, タマゴノキ, クドンドン
原産地 ポリネシア諸島,(ブラジル北部・北東部?)
おすすめ度  ★★☆☆☆

カジャマンガはポリネシア原産のフルーツ。カジャマンガはブラジルでの呼び名ですが、ハワイではWi apple(ウィー・アップル)と呼ばれています。

東南アジアで商業的に栽培されているほか、ポリネシア諸島、中南米やアフリカなどで幅広く栽培されています。米国ではフロリダやここハワイ島でも栽培されています。

 

栽培が簡単すぎるカジャマンガ

こちらは市場で手に入れた種をポット栽培して 1年が経過した苗です。

土も適当、水やりも自然にまかせ、何もケアしていないのに、一年でこれだけの実がなりました。

生長が早く、メンテナンスいらずのカジャマンガ。そのうえ、ほかの果樹が実をつけない時期(11月〜4月頃)に実をつけるので、いざというときの非常食にもなります。

カジャマンガは樹高 9〜12メートルほどになる果樹なので、もう少し生長したら地面に定植したいと思っています。

 

カジャマンガの収穫のタイミング

写真は 2月に収穫したもの。

収穫時、カジャマンガはほんのり黄色く色づいていて、触ったらポトリと実が枝から離れました。

果実が多少青くても、実がある程度ふくらんでいれば収穫して大丈夫そうです。

 

カジャマンガの食べごろはいつ?

収穫してから数日〜1週間ほど追熟させると、カジャマンガはこんなに黄色くなりました。

カジャマンガは別名タマゴノキとも呼ばれますが、卵形をしています。

長さは約 4センチ。

さまざまな文献によると、栄養状態がよければ、果実は 5〜10センチほどの長さになるのが一般的だそうです。なので、今回穫れたものは小さめです。

苗を置いていた場所が日陰だったのと、ほったらかしで植え替えていなかったため、栄養状態がイマイチだったのが原因と思われます。

皮は手で簡単にむくことができます。

 

カジャマンガをいろいろな方法で食べてみた

カジャマンガをいろいろな方法で食べてみました。

そのまま生で食べる(花の形に切ってみた)

まずはカジャマンガの皮をむいて、つまようじを刺し、花の形になるように切って食べてみました。

食感はカリカリしていて、ほんのり甘酸っぱいです。甘みより酸味が際立ちます。

ほかのフルーツで例えるのもなんですが、青いパイナップルに薄味のマンゴーが乗っかったような味でした。味はイマイチなんですが、食べつづけるとだんだんとおいしく感じるようになってくるから不思議です。

カジャマンガの種がやっかいな件

上のように花の形に切って食べると食べやすいのですが、切らずにそのままかじりついた場合、種が大きくてトゲがあるので非常に食べにくいです。

これがカジャマンガの種。

このトゲが大したことなさそうに見えて、グサグサ刺さって地味に痛いです。。

カジャマンガを花の形に切る方法

ちなみに花の形になるように切る際にはこの動画を参考にしました。

種が大きいので、斜めに包丁を入れるのが難しかったです。

この動画では最後にオレンジ色のあやしい粉をフルーツにかけてます。

この粉、たぶんハワイの子どもたちにもなじみ深いリーヒンパウダー(Li Hing Powder)だと思います。

リーヒンパウダーを振りかけたらおいしさが増すのか、せっかくなので試してみました。

 

リーヒンパウダーをかけてカジャマンガを食べる

というわけでリーヒンパウダーをスーパーで買ってきました。

このリーヒンパウダーにはすもも、塩、砂糖、リコリス(甘草)、甘味料、着色料などが含まれています。

この粉をカジャマンガにかけて混ぜたらキムチみたいになりました。笑

しかし肝心の味はというと、酸味がより一層際立つという最悪の結果に。。

この食べ方はおすすめしません!

 

砂糖をまぶして食べる

気を取り直して、最後にカジャマンガをスライスして軽く砂糖をまぶしてみました。

シンプル・イズ・ベスト!酸味はほどよく中和され、おいしく食べることができました。

ここまでいろいろな食べ方を書いてきましたが、カジャマンガは世界でもいろんな形で食べられています。

フィジーではジャムに、ジャマイカではショウガ入り飲料に、トリニダード・トバゴではカレーに、カンボジアではサラダに入れるそうです。タイでは果実だけでなく葉っぱも食べるとか。

 

まとめ

栽培は簡単だけど、少し食べにくくて味がイマイチなカジャマンガ。

わが家ではポット栽培していますが、実がついていても、あまり収穫する気になりません。もっとおいしい食べ方を見つけるまでの間は、フルーツがあまり収穫できない冬の期間中の非常食という位置づけになりそうです。

本記事ではまだ青い状態のカジャマンガを追熟させて食べる様子を書きましたが、後日(8月)、落下したものも収穫しました。

果皮は黒ずんだ黄色〜オレンジ色。

ひどい見た目なのでおいしそうには見えませんが、貴重な収穫物なのでしっかりいただきます。

皮をむくと、どことなくビワに似た果肉があらわに。

かじりついてみたら、酸味が抜けたためかほとんど感じられず、ほんのり甘くてまあまあおいしかったです。

相変わらずカリカリ食感で、食べれる部分は少ないですが、案外イケるじゃんとカジャマンガを見直しました(何様!)。