ワンピってどんなフルーツ?実際に収穫して食べてみた

先日、ときどき訪れる樹木園で、ワンピという珍しいフルーツをゲット!

ワンピがいったいどんなフルーツなのかをまとめてみました。

 

ワンピの基本情報

学名 Clausena lansium(ミカン科ワンピ属)
英名 Wampi, Wampee, Chinese Wampi
別名 黄皮
原産地 中国南部
おすすめ度 ★★★☆☆

ワンピは樹高が 4〜6メートルほどになるミカン科のフルーツ。

中国南部が原産といわれ、中国やベトナム、フィリピン、マレーシア、インドネシアなど東南アジアで広く栽培されています。

亜熱帯や熱帯気候でよく育つので米国ではフロリダやここハワイ島でも栽培されています。

これがワンピの木。青々とした大きな葉が茂っています。

ワンピはブドウの房のようになっていました。

この木にはあまり実がなっていませんでしたが、成熟したワンピの木は一年に50 kgもの実をつけるそうです!

果実はビタミンCがたっぷりで、未熟果みじゅくかは薬用に、樹皮は消化不良に、葉はせきやマラリア、洗髪や養毛に、種子からは潤滑油を採るなど幅広い用途があるそうです。

 

ワンピの旬はいつ?

3月下旬くらいから花が咲きはじめ、6月〜7月に実をつけます。

追熟ついじゅく(フルーツを収穫後、一定期間置くことで、甘さが増すこと)しないので、木の上で十分に熟してから収穫するのがおすすめです。

数日から一週間くらいは日持ちします。

 

ワンピを食べてみた

これが収穫したワンピ。

ここハワイ島東部では雨がよく降るので、花が咲く時期に大量の雨が降ると、せっかく咲いた花が落ちてしまいます。

そのためか、この木になるワンピの実はまばらでした。

本来はブドウのようにびっしり実がつきます。

実は緑→黄→茶色の順に熟します。

果実は卵形または丸型で、長さ 2〜2.5cm ほど。

薄い皮をむくと、黄色がかった透明の果肉が姿をあらわします。

果肉が透明なので、中の緑色の種が透けて見えます。

熱帯フルーツ独特の香りと酸味はありますが、熟した果肉は酸味が少なく甘くておいしいです。

完熟したワンピは中国やベトナムではごちそうで、フルーツとして生食せいしょく(生のまま食べること)されるほか、ジュースや炭酸飲料、ゼリー、ジャムにも加工されます。

 

ワンピのタネ

ワンピにはわりかし大きな種が 1〜2個入っています。

薄くて緑色で、片端が茶色いデザイン。

長さは約 1.5 cm。

品種改良されたワンピでは種なしの品種もあるそうです。

 

ワンピの糖度

ワンピの糖度を糖度計で計ってみたら約 17%(度)でした。

 

ワンピの追熟や保存期間

収穫したワンピを冷蔵と室温の両方の環境においておきましたが、追熟は確認できませんでしたし、むしろ室温だとどんどん状態が悪くなりました。

なので木の上で十分に茶色く熟していることを確認してから収穫するのがおすすめです。

収穫後はなるべく早く冷蔵庫に入れて冷やし、数日以内に消費するといいと思います。

 

ワンピの品種

Guy Sam:果皮が茶色い品種。甘くて独特の芳香がある。

Chi Hsin:甘い品種で広く栽培されている。

中国には酸味・半酸味・甘味の3系統があり、そのうち甘味系統の風味が良いといわれている。

実がピンク色のものもある。

 

まとめ

市場などでめったに見かけないワンピ。

独特の香りがあるものの、熟れたワンピは甘くておいしいので気に入りました。

せっかくなので種をまいたらほとんどが発芽したので、わが家でも栽培することに。

うまく育ったらまた記事にしたいと思います。