ジャマイカン・リリコイ(ミズレモン)を栽培して食べてみた!育て方・食べ方・糖度まとめ

今回はジャマイカン・リリコイというフルーツのお話。

市場にほとんど出回らない珍しいフルーツなのですが、たまたま 2年ほど前にヒロのファーマーズマーケットで売られているのを発見。

食べたフルーツのタネをまいて栽培したところ、嬉しいことに今年はじめて実をつけました!

なので今回はわが家での栽培方法や食べ方についてレポしたいと思います。

 

ジャマイカン・リリコイの基本情報

学名 Passiflora laurifolia(トケイソウ科トケイソウ属)
英名 Water Lemon
別名 Jamaican Lilikoi, ミズレモン
原産地 熱帯アメリカ
おすすめ度 ★★★☆☆

ジャマイカン・リリコイは日本でも緑のカーテンとしておなじみのパッションフルーツの仲間。英語で「Water Lemon」、日本語では「ミズレモン」とも呼ばれるフルーツです。

ミズレモンという名前とは裏腹に酸味はほとんどなく、香り豊かで甘くておいしいです。パンチの効いた酸味が特徴的なパッションフルーツとはその点大きく異なります。

ミズレモンは耐寒性がないため、日本では宮古島でしか栽培されていないようです。

日本だけでなくハワイでも市場に流通することはほぼないので、なかなか貴重な熱帯フルーツといえます。

 

ジャマイカン・リリコイの育て方

熱帯気候でジャマイカン・リリコイを育てるのはとても簡単です。

これはタネから育てたジャマイカン・リリコイ。

(タネをまいたのはテキトーな土で、簡単に発芽しました)

多年性のつる植物なのでトレリスやフェンスに這わせます。

今年の 5月下旬、初めて花を咲かせました。花は写真のように下を向いて咲きます。

ゴージャスな花です!

おしべとめしべの配置がまるで時計の文字盤のよう。

花が咲いても人工授粉せずほったらかしにしていましたが、気づいたら写真右にあるように結実けつじつ(植物に実がなる)していました。

そして花が咲いてから一ヶ月ほど経過した 6月下旬のとある日に、実が地面に落ちているのを発見!

実は黄色くきれいに色づいていました。

 

ジャマイカン・リリコイの食べ方

これが拾ったジャマイカン・リリコイの実。

実の形は細長くて楕円形。表面はすべすべしていて肌ざわりが良いです。

パッションフルーツより一回りは小さいと思います。

これを横半分に切るとこんな感じです。

横半分に切るとこのような感じ。

中にはタネとそのタネを包むゼリー状の仮種皮かしゅひ(種子の表面を覆う付属物)がつまっています。

この仮種皮をタネと一緒にスプーンなどですくって食べます。

一口食べるとびっくり!

かなりフローラルな香りが口の中に広がります。

酸味はなく甘くておいしいのですが、ほんのわずかに洗剤のような独特の後味があります。

少しクセはありますが、爽やかなデザートという感じです。

ジャマイカン・リリコイの糖度

せっかくなので家にある糖度計でジャマイカン・リリコイの糖度を測ってみました。

結果は 16.2%(度)でした。

パッションフルーツの糖度が 15〜18%なので、同レベルの糖度だといえます。

 

まとめ

市場にほとんど出回らずなかなか珍しいジャマイカン・リリコイ。

結実までに数年かかるとはいえ、パッションフルーツと同じく栽培が容易なので、今後も栽培しつづけようと思います。

万が一市場などで見かけたらぜひ試してみてくださいね!