ずっしり大きい!存在感たっぷりのビリバを食べてみた

今の時期、ファーマーズマーケットでよく見かけるビリバ。

ビリバ(左)

ずっしり大きくて存在感たっぷりです。

ビリバがどんなフルーツでどんな味なのかを探りたいと思います。

 

ビリバの基本情報

学名 Rollinia deliciosa(バンレイシ科ロリニア属)
英名 Biriba, Wild sugar apple
別名 ロリニア、ベリバ、Aratiku
原産地 ブラジル北部
おすすめ度 ★★★★☆

ビリバはブラジルのアマゾン川流域原産のフルーツ。

熱帯原産ということで寒さに弱く、0℃以下の低温での栽培には耐えられない果樹です。

日なたと日陰の両方でよく育つため、ブラジルでは一般家庭の裏庭によく植えられているとか。

さらにブラジルの一部地域では小規模ながら商業的に栽培されているそうです。

ハワイやフロリダでは「ビリバ」というブラジルでの呼び名が一般的ですが、「ロリニア」という呼び名でも親しまれています。

ビリバの花

ビリバは他のバンレイシ科とは異なり人工受粉しなくても結実しますが、人工受粉したほうが結果率は高いです。

受粉できたビリバ

実生みしょう(種からの)栽培でも3年から6年ほどで実をつけます。

成熟した木は一年あたり最大で150個の実をつけることもあるそうです。

ビリバは新鮮なフルーツとして消費される以外にも、ジュースやスムージー、アイスクリームなどにも利用されます。

 

ビリバの旬と収穫時はいつ?

一般的に春先〜初夏に花を咲かせ、夏〜晩秋にかけて実をつけます。

果皮が黄色く色づいたら収穫のタイミングです。

 

ビリバを食べてみた

これはヒロの市場で$8でゲットしたビリバ。重さは1kg強とずっしり!

表面は大きくて柔らかい突起で覆われています。

輸送に弱いため、写真のように突起の先端部分からどんどん黒くなって、見栄えの悪い外観になりがち。

収穫後の賞味期限が1週間未満であることも相まって、商業的な栽培はブラジルの一部地域に限られています。

 

ビリバの大きさ

ビリバの長さは13.3 cmもありました。

あまりにも大きいので、夫と二人で食べても一回で食べきれませんでした!

二回に分けておいしくいただきました。

 

ビリバの食べ方

黄色く色づいて収穫された時点ではまだ硬いビリバ。

室温で4〜5日追熟ついじゅくさせておくと柔らかくなり食べ頃になります。

熟したビリバを食べるには、まずは縦に半分にカット。

果肉は半透明で、黒い種がズラリと並んでいます。

大きいので、縦半分にカットしたビリバをさらに半分にカットしていただくことにします。

芯のような部分は硬いので切って取り除きます。

果肉はスプーンで種ごとすくって食べますが、種は取り除きます。

果肉はかなりトロリ(ねっとり)としています。

甘みとともに、ほんのりレモンに似た酸味があり、香り豊かです。

 

ビリバの糖度

せっかくなのでビリバの糖度(糖度計)を測ってみました。

なんと15.5%(度)もありました!

 

ビリバのタネ

ビリバの実1つには78粒もの種が入ってました。

種の長さは1.5 cm前後、厚さは5〜10 mmほど。

種が多いうえに一粒一粒が大きいので食べるのが大変です。

 

まとめ

ビリバは栽培期間も短く人工受粉すればたくさん実もつける果樹です。

ただ、食味の点では、甘みは強いもののねっとり感が強めで、種が多いので食べにくいことがわかりました。

個人的にはアテモヤやチェリモヤのほうが食感がよく、種も少なく食べやすいので好みです。