【台湾観光】台中花博(台中フローラ世界博覧会)で見てきたもの【前半】

台湾旅行日記の続きです。

台中 2 日目、花畑が広がる花海(Sea of Flowers)を見学後は現在開催中(2019年4月24日まで)の2018年台中フローラ世界博覧会へ!

会場内は大勢の人でにぎわっていました。中国や韓国からの団体客や学校の遠足で来ている小中学生が特に多かった印象。

博覧会は外埔(Waipu)区、后里(Houli)区、豊原区(Fengyuan)区の三つの会場で開催されていますが時間の都合上、「花と果物」がテーマの外埔区だけを見学。

入り口では巨大なヒョウとロバがお出迎え。さながらテーマパークのよう!

入園料は一人 350 台湾ドル(約1,200円)

足元にあった地図です。

会場はかなり広く、楽農館・智農館・大愛環保科技人文館の3つの建物に様々な展示がありました。

まずは楽農館(Harvest Blessings Pavilion)へ。

館内は吹き抜けになっていて広々とした空間が広がっていました。

ここには台湾の四大農産物であるお米・果物・きのこ・お茶に関する展示がありました。

お米エリア

なんと館内ではお米が実際に植えられ、しっかり育っていました。

台湾では近年有機農法に挑戦するコメ農家が増えているそうです。その数はまだコメ農家全体の1%にも満たないようですが。

台湾の地酒「初霧」も展示されていました。

1キロのお米からは 2 本の「初霧」が作られ、1200 台湾ドル(約4,200円)のお金になるとか。そのためお米のことをキャッシュ・クロップ(換金作物=お金になる穀物)と呼ぶそうです。

米作りの映像とコメ農家の服や道具の展示もありました。

 

果物エリア

台湾を代表するフルーツ農家がパネルで紹介されていました。

マンゴー・グアバ・ブドウ・洋ナシ・ロンガン・パパイア・ライチなどのフルーツの栽培や利用法についての書かれたパネルがずらーっと並びます。

 

パパイアの独特な栽培方法

見ていて面白いなと思ったのがこのパパイアについてのパネル。

パパイヤを栽培するコツが描かれているのですが、その方法が独特!

こんなふうに書かれていました(超訳)。

1. Twisting / Pulling(ねじって誘引する)

Once the papaya tree reaches a height of 50 cm, the farmer will press down on the base with one hand while twisting and pushing down the tree trunk with the other hand, then securing the tree with ropes to “dwarf” the tree.

After papaya trees have been dwarfed, the healing tissues are activated to heal the wounds. After healing, the base of the trees becomes thicker, which can greatly improve the ability of the papaya roots to supply water and nutrients.

パパイアの木が 50 cm の高さになったら農家は片手で木の根元を地面に押しつけ、もう片方の手で木の幹をねじって押し倒してひもで固定する。これにより木の背丈が低くなる。ねじったことによってできた傷が癒えると木の根元は太くなり、根から水や栄養分が吸収されやすくなる。

2. Top-shearing(上部に切り込みを入れる)

Once the papaya tree reaches a height of 150 cm, the farmer will make a few cuts directly on the stem, then twist it 90 degrees before securing to complete the “dwarfing” process.

パパイアの木が 150センチの高さになったら農家は茎にいくつかの切り込みを入れ、90度ねじったあと木を固定する。これで「矮化(背丈を低くする)」作業は完了。

 

おそらく以下の理由から矮化するのだと思います。

  1. 収穫が容易
  2. 背丈が低いから温室でも栽培できる
  3. 切り込みを入れるとフルーツの水分含量が減るから甘くなる?
  4. 根が太くなることで栄養や水分が吸収されやすくなりパパイアの生長スピードが早くなる?

想像なので間違ってたらごめんなさい!

 

YouTubeにも矮化に関する動画がありました。

 

ロンガンを乾燥させる 3つの方法

台北のスーパーでも売られていたドライ・ロンガン(龍眼肉)。下のパネルではドライ・ロンガンの 3 種類の作り方が紹介されていました。

収穫したロンガンを乾燥させる方法は

  1. フルーツ乾燥機で温度設定をして乾燥させる方法
  2. 夏場に天日干しする方法
  3. 燻製する方法

とのことです。

ハワイ島でもロンガンは簡単に手に入るので、いつかドライ・ロンガン作りに挑戦してみたいです。

 

果物農家が着用する服や使用する道具も飾られていました。

収穫に使うであろうハシゴも見たことのないデザイン。

 

きのこエリア

台湾ではきのこの栽培・研究が盛んなようです。

同じ日の午前中に訪れた花海が開催された新社という場所もきのこの産地として有名らしく、道中、きのこがびっしり入った下の写真のような袋を軒先におく農家をいくつも見かけました。

 

お茶エリア

お茶エリアでは茶摘みに使うかごや衣服が展示されていました。

これはお茶を炒るための機械や撹拌するための機械

マンガをとおして茶摘みをする女性の日常も描かれていました。

 

ここを見学したあとは智農館も見てきました。その様子についてはこちらをどうぞ。

台中花博(台中フローラ世界博覧会)で見てきたもの【後半】