サルファー・バンクス・トレイル(Ha’akulamanu)【ハワイ火山国立公園】

先日、ハワイ火山国立公園のサルファー・バンクス・トレイル(Sulphur Banks Trail 別名 Ha’akulamanu)を歩いてきました。

トレイルの名前のサルファー(Sulphur)は硫黄、バンクス(Banks)は土手という意味ですが、いったいどういった場所なのでしょうか?その位置や行き方とあわせてまとめてみました。

サルファー・バンクス・トレイルの場所

まずは場所を確認してみましょう。下の図をご覧ください。

(地図をクリックすると拡大します)

ハワイ火山国立公園より。

地図上でと書かれた場所がサルファー・バンクス・トレイルの位置です。キラウエア・ビジター・センター(Kilauea Visitor Center)のすぐ近くにあります。

サルファー・バンクス・トレイルの距離・所要時間・難易度

  • 駐車場からサルファー・バンクスまでの距離:往復 482メートル(0.3マイル)
  • 所要時間:往復 20 分程度
  • 難易度:Easy(簡単)
  • バリアフリー(車イスでもアクセス可)

サルファー・バンクス・トレイルへ行かないほうがいい人

  • 呼吸器系の持病(喘息など)のある人
  • 心臓病の人
  • 妊娠中の人
  • 乳幼児や小さい子ども

サルファー・バンクス・トレイルの駐車場とトイレ

キラウエア・ビジター・センターの駐車場に車をとめられます。ビジター・センターに向かって左側にとめるとトレイル入り口が近いです。

トイレ(水洗)はキラウエア・ビジター・センターにあります。

サルファー・バンクス・トレイルへの行き方

キラウエア・ビジター・センターを出て右方向へ歩きます。

芝生があるところまで歩きます。すると「GALLERY」という小さな標識があらわれます。左の道を進むと、サルファー・バンクス・トレイルへ行けます。

ちなみに右にはアート・ギャラリーがあります。ギャラリーも面白いので時間があればのぞいてみることをおすすめします。

トレイルの入り口です。ここからサルファー・バンクスまでの距離は0.3マイル(482メートル)。片道5分くらいです。

このトレイルを通り抜けると、スチーム・ベントやキラウエア・ミリタリー・キャンプへも行けるのでその距離も書いてあります。

細い道を歩きつづけます。

右側にはフラの舞台があります。実際に使われているのかはわかりませんが、きれいに手入れされています。

この火山公園がネイティブ・ハワイアンの人々の文化を保護し共有する役割も果たしているのが伝わります。

歩きつづけると、道は森の中へと通じます。

森を通り抜けると「DANGER(危険)」と書かれた看板があります。

火山ガス(噴煙)は有害です。下記の方は、具合が悪くなったり、最悪の場合、死に至る可能性がありますのでご遠慮ください:

  • 呼吸器系の持病(喘息など)のある人
  • 心臓病の人
  • 妊娠中の人
  • 乳幼児や小さい子ども

と書かれています。当てはまる人はこのトレイルには近づかないでくださいね。

あっという間にサルファー・バンクス入り口にたどり着きました。

あちこちでもくもくと蒸気(スチーム)が出ています。

ここはキラウエア・カルデラの端に位置し、500年前にキラウエア山頂が陥没したときにできた割れ目から蒸気が出ているという説明があります。

ここからサルファー・バンクスまではボードウォーク(木道)とコンクリートの道が続いています。

サルファー・バンクスにたどり着きました!

地面の割れ目からは蒸気が出ていて、日本の温泉地と同じような硫黄ガスのにおいが漂っています。

それもそのはず。

蒸気の正体は火山性ガスの二酸化硫黄ガス(SO2)と硫化水素ガス(H2S)。二酸化硫黄はマッチをこすったときのような刺激臭を、硫化水素ガスは腐った卵のような臭いを放ちます。

また、一部の石は鮮やかな黄色に染まっています。

この黄色い部分は結晶化した硫黄だそうです。

どうやって硫黄はできるの?

二酸化硫黄ガスと硫化水素ガス(H2S)が化学反応すると、純粋な硫黄ができます。

【化学式】SO2 + 2H2S = 3S + 3H2O

化学反応でできた黄色い硫黄は石の上に堆積・結晶化し、水は水蒸気になります。

ハワイの人々はこの黄色い硫黄を火山の女神ペレの排泄物と呼ぶそうです。笑

 

ところで「トレイルから外れないように」という標識とともにこんな説明がありました。

1996年にはトレイルから外れて蒸気の吹出口に落ちて大やけどを負った子どももいたそうです。2000年にはトレイルを外れた観光客が足をとられてやけどしたそうです。

2000年のときの穴がコレだそうです!

地面は見た目よりも薄く、すぐ下に割れ目があることもあるそうです。地中の温度は 60℃〜100℃ に達することもあるので意外と危険ですね。

落っこちないように気をつけましょう。

火山ガスの影響でサルファー・バンクスにはほとんど木が生えてませんが、オヒアの木だけは元気に育っています。これは火山ガスの濃度が高いときは気孔を閉じて濃度が低いときは開ける、というようにオヒアが環境に適応したからだそうです。

自然はすごいですね。

サルファー・バンクスを見学し終わったら

サルファー・バンクスを見たら、来た道を戻るだけです。

そのままトレイルの奥へ進んでキラウエア・カルデラやスチーム・ベント(地図上の①)まで行くこともできますが、効率よく周りたいのであれば、いったん車に戻り、スチーム・ベントまで車で走り、そこの駐車場にとめることをおすすめします。

まとめ

サルファー・バンクスはいわばイエローストーン国立公園の(超)ミニチュア版。

往復・滞在時間を含めても20分程度で簡単にまわれるので、時間に余裕があればのぞいてみてくださいね!